西アフリカに位置するベニンの、とある村の女性たちによる手作りの土製皿です。日本の土鍋に近い感覚があり、とても親しみのある温もりを感じました。彼女たちの風景を想像しながら作業を進め、自分が青年海外協力隊でアフリカに住んでいた経験と折り重ね、とても懐かしく思いました。いつかシニア隊員として、また参加したいものです。

経年変化により木が著しく痩せていました。この痩せのため、接着断面におおきな空隙がありました。この隙間を埋め接着するためにウレタン接着剤を使用しました。接着後に全体を漆固めしました。接着剤でも埋まらない割れの空隙の広すぎる部分には、中国古来の方法のように鉄のカスガイを打ち込みました。接着したラインを切粉でなぞり、場所によっては麻布着せしました。更に切粉のラインと他のひび割れを生漆で強調し、統一感を出しました。

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