浮草庵
もともとのアイデアとして3畳間の小さな茶室を建てるのが始まりでした。
茶室と言うよりは、和と洋を融合させたモダンな立方体の小屋です。構造をH鋼で浮かせ、地面から浮遊させることから小屋の名前を付けました。 構造体の組み継ぎはドイツ南西に位置する黒の森にある民家の建て方を参考にしました。
構造材はウェスタンレッドシダーを使いました。材の強度を考え、組み継ぎ方を更に考慮しました。外壁・屋根材はウェスタンレッドシダーのシングルスを一枚一枚ずらしながら固定、特に両側面の壁面には焼き杉シングルスを不規則に取り込み、パターンを作ってみました。 雨に濡れずに縁側で座れるように、軒を深くとりました。
内壁には土壁、床には半畳サイズのタタミを敷きました。扉は日本から取り寄せた古い引き違い戸を再利用しました。
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